紅花 通販 





◆みどり農園の紅花について

 私たちは、食品として安心安全な紅花を皆様にお届けするため、可能な限り農薬を使わずに紅花を栽培しています。

 紅花は、農薬を使わずに育てると、収量が農薬使用時の8割以下に減ってしまいます。収量の減少は、農家にとって、大変辛いことです。それでも私たちは農薬を極力使わないようにしています。その理由は、体の調子を整える紅花が体に害を与えてはならないからです。

 現在、国内で食品として流通している紅花の多くは、農薬のトレーサビリティーが確立されていない外国(主に中国)からの輸入品です。稀に国産の品を見かけますが、それが食品として栽培されたものなのか、それとも園芸用(切り花)として育てられた花弁なのか、見た目では分かりません。仮に園芸用であれば、人が食べることを前提とした栽培ではありませんので、農薬が大量に散布された可能性があります。紅花の市場がなぜこうした危うい状況にあるのでしょうか。それは紅花栽培の歴史を知ると分かります。





◆紅花栽培の歴史(江戸時代から昭和後期まで)

 山形はかつて紅花の一大産地でした。栽培が最も盛んだった江戸時代、国内で流通する紅花の半分(約200t)が山形で栽培されていました。当時、紅花は着物の染色や口紅を着色するための染料として利用されていました。摘み取った紅花は、紅色素の含有量が多い紅餅(べにもち)に加工してから、北前船で京都や江戸に運びました。紅餅はとても貴重な品だったので金と同程度の価格で取引されていたようです。

 明治に入ると、合成紅色素『アニリン』の普及により、紅花栽培は急速に衰退しました。国内で紅花を栽培する農家は明治10年代で殆どいなくなってしまいました。山形では、明治42年の伊勢神宮式年遷宮、昭和3年の昭和天皇即位の大礼の際、山形県に大量の紅餅の納品依頼が呉服店からあり、その前後に栽培が一時的に盛んになりました。しかし、太平洋戦争の開戦前に紅花栽培は一度途絶えてしまいました。



 戦争が終わり高度経済成長期を迎えた頃、山形県内の農家数件が、蔵に残っていた僅かな紅花の種子で、細々と栽培を再開しました。その後、山形県農業試験場が系統分離を行い、いま私たちが栽培している品種『最上紅花』が誕生しました。昭和40年には山形県紅花生産組合連合会が組織化されて、紅花栽培が本格的に始動しました(みどり農園も連合会に加盟しています)。

 紅花栽培は、山形県、連合会、生産者の努力によって、その後順調に復興しました。昭和48年には県内生産量が3.4t、栽培面積は35haに達し、山形の県花にも定められました。県民が待ち望んだ山形の特産品、紅花の完全復活です。



◆紅花栽培の歴史(昭和後期以降)

 ところが、昭和50年代に入ると、紅花栽培はそれまでの勢いを失い、生産量が徐々に減少しました。現在、山形県内での紅花生産量は、年間で僅か0.2t、栽培面積は7haです。それでも生産規模としては国内で断トツの1位ですが、江戸時代の最盛期(1860年代)と比べると1/200、昭和の復活後のピーク(昭和48年)と比較しても1/5にまで減ってしまいました。

 復活したはずの紅花栽培が再び衰退した原因は、用途の変化と外国(主に中国)からの安価な紅花の輸入です。現在、紅花の用途は、食品を染める食用色素と漢方薬に処方する生薬です。かつて、金と同じ価値を有した紅花は、今は食品分野における単なる原材料の一つになりました。そして、紅花を使用するメーカーは、製品の原価を抑えるため、外国産の安価な花を使うようになりました。その結果、国産紅花は、買い手がいなくなり、作付けする農家も減ってしまいました。

 私の知る限りですが、山形県内において紅花で生計を立てている農家は一軒もありません。おそらく、全国的にもそうした農家はないと思います。地元で紅花栽培を続けている農家は県内で100名程度です。いずれの生産者も、山形の伝統を守りたいとの思いから採算度外視で花を作っています。しかし、農家の高齢化が進み、作付面積は縮小する一方で、生産の拡大は望みようもありません。紅花栽培は、衰退ではなく、消滅の危機に曝されているのが実情です。安全性に不安の残る紅花が出回っているのはこうした事情によるものです。



◆新たな紅花の需要

 一方、食品としての紅花は、需要の増加が続いています。健康志向の高まりにより、気軽に摂取できる機能性食材・自然食品として、特に女性から注目されています。

 紅花は、染料作物としての印象が強い植物ですが、薬として利用されてきた歴史もあります。中国の医学書の古典『開宝本草』(973年)では紅花を生薬として記載しています。また、日本薬局方(厚生労働大臣の公示による医薬品の規格基準書)でも紅花を『コウカ』の生薬名で明記しています。

 コウカの薬効には、血液の緩下作用、発汗解熱利尿作用、貧血出血による循環器系の疾病や血液代謝の婦人科諸疾病の改善などがあります。一般的には「血の巡りを良くして、体の調子を整え、便秘や冷え性などの症状を改善する」薬として用いられています。紅花は東洋だけでなく西洋においても昔から薬草として用いられてきました。古代ローマ帝国の時代、紅花の種は促乳剤(母乳の出方を良くする)でした。また、花弁は体調を整えるお茶(サフラワーテイー)としてヨーロッパの女性たちに現在でも親しまれています。昨今、こうした紅花の効能が日本の女性にも知られるようになり、食品としての需要が増してきたのだと思います。



◆食品として安全な紅花の生産を目指して

 みどり農園が紅花栽培を始めたのは、食品としての紅花の需要が増し始めた2008年です。この時すでに安価な中国産紅花は出回っていましたが、「国内栽培で、安心して口にできる紅花が欲しい」そうした思いを抱く女性が多いことを知り、紅花を育てることにしました。

 私たちは、紅花栽培を始めるに当り、一つの決心をしました。それは、栽培において農薬を極力使わないということです。健康のために摂取する紅花が健康を害しては本末転倒だからです。山形では紅花栽培においても他の作物と同様に農薬散布基準が設けられています。薬剤によっては収穫前日まで散布が認められています。勿論、安全性を確かめたうえでの基準であり、薬剤の種類、散布濃度、散布方法が基準を満たすものであれば、健康上の問題はないと思います。

 しかし、私たちは紅花への農薬の残留をできる限り避けたかったので、さらに厳しい基準を課すことにしました。当社では、種子消毒剤と除草剤以外、発芽から収穫までの4か月間は農薬を一切使用しません。種子消毒剤は、紅花栽培で使用が認められているベントレーT水和剤を播種直前の種に直接噴霧します。ベントレーT水和剤は種子の表面に付着した病原性糸状菌を殺菌するために用います。除草剤も同様の認可を受けているトレファノサイド乳剤(半減期25日)を播種直後に一度だけ土壌へ噴霧します。トレファノサイド乳剤は分解が早く毒性の低いのが特徴です。無農薬栽培ではありませんが、花が農薬を直接被る事が無いので、残留農薬の心配がない栽培方法です。

 ただ、紅花栽培に農薬を使用しないと困ったことが起きます。それは収穫量の減少です。農薬を使わないと病気や害虫が発生し、花は大きくならず、着花数も減るため、花の収量が減ってしまいます。紅花の収量は、農薬を使用した場合が5〜7kg/10aですが、不使用だと3〜5kg/10aで、2割以上減ってしまいます。

 農薬の不使用で特に酷い被害が出るのは『エゾギクトリバ』の幼虫による食害です。エゾギクトリバは紅花の茎の先端(生長点)に卵を産みます。羽化した幼虫は生長点を全て食べてしまうので、紅花が成長できず、花弁の収量が激減します。私達は、エゾギクトリバの被害を受けた紅花を見つけた場合、直ちに引き抜いて処分しますが、農薬を散布しないため被害をゼロにすることは困難です。それでも私たちは薬を使いません。残留農薬の心配がない安全な紅花を体の不調を抱える方々に自信をもってお届けしたいからです。



 今年、漢方薬の農薬汚染の実情を明かした雑誌の記事が話題になりました(選択 2018年1月号『漢方薬「農薬汚染」の実状』)。この記事によれば、日本の大手製薬会社が、中国から生薬を輸入した際(日本の生薬の8割は中国からの輸入)、契約農家からの調達以外に、トレーサビリティーが確立できない中国市場で買い付けを行い、その中から使用が認められていない農薬が数十種類検出されたとのこと。他にもネガティブな情報がいくつか記されていました。記事の真偽は分かりません。しかし、こうしたテーマが話題になったのは、日本の消費者が生薬や自然食品の残留農薬に対して強い関心と不安を持っているという事でしょう。私は、記事を読んだとき、正直なところ安心しました。これまでの取組みが間違っていなかったことを確信できたからです。

 みどり農園が僅か2aの畑で紅花栽培を始めてから10年が経ちました。現在の作付面積は50aです。栽培規模をここまで大きくできたのは、私どもの考えに共感して下さり、当社を支えて下さったお客様のお陰です。心より感謝申し上げます。節目の年を迎えるにあたり、改めて皆様にお約束をさせて頂きます。みどり農園は、これからもお客様の健康を第一に考え、残留農薬の心配がない食品として安全な紅花をお届け致します。

2018年4月1日
あああああああああああああああああああああああ農業生産法人みどり農園
あああああああああああああああああああああああ取締役社長 中村 聡


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  【グレープリーフ&サフラワー】は半醗酵させた無農薬ブドウ葉と自社製紅花をブレンドした爽やかな風味のノンカフェインハーブティーです。これからの暑い季節は是非冷やしてお召し上がりください。




 【紅餅で染める紅花染めキット】は紅餅を使った本格的な紅花染めが体験できるキットです。紅餅とは紅花を潰して醗酵させた伝統的な染料です。本格的といっても作業は簡単!薬剤とわかりやすい手順書が付いているので、誰でも簡単に染物職人のような仕上がりで布を染めることができます。



新着情報

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2017.6.13 夏休みの自由研究【楽しい紅花染め】小学校1年生ハルちゃんの奮闘記upです

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